「できていない自分自身が嫌になります」
サワディカー、
高橋久美子です。
ある会員さんから、こんなメールが届きました。
「できていない自分自身が嫌になります」
この会員さんに限らず、
「7点くらいできるかなと思って目標を立てたけど、
やってみたら、2点だった」
という結果になったときに、
落ち込んで、「自分が嫌になる」
という発言をする人が多いようです。
できると思っていたことが、
できなかったとき、
自分を責める人がいます。
私の場合は、
責めることがありません。
自分に「甘い」とか「厳しい」とかいうことではなく、
そもそもの「解釈」が違うようなのです。
どう違うのか、分析してみたところ、
大きく3つの違いがあるようでした。
「できると思ったけど、できなかった」
この事実を、
私の場合は、次のように解釈しています。
【その1】
結果と予想値の差異は、
そもそも設定ミスが原因だったと思う
「7点できると思っていたけど実際は2点だった」
私の場合、この5点の差異は、
自分の能力がどうこうよりも、
設定の間違いによって生じたものだと解釈します。
やってみないと、
どれだけイケるかわからない。
「実は2点の実力だ」ということがわかっていなかったから、
7点の目標を立ててしまった。
7点できると思ってがんばってみたけど、
実際は2点だった。
そしたら、
「なるほど、実力は2点ってことか」と、
自分の現在の実力レベルが明確になっただけのことで、
責めるという思考にはなりません。
3年生の算数のテストで100点とることを目標にして、
20点だった。
まだ1年生レベルだったということが、
わかっただけであり、
責める問題ではないということです。
【その2】
感情をからめた期待がない
私の場合、自分の能力に対して、
感情をからめた期待をしていません。
能力は、自分の特性の一部であって、
そもそも、
それができないから「自分が嫌になる」という発想が、
ありません。
それができないかもしれないけど、
これは、できる。
できることも、できないこともあります。
できないことが、
できるようになりたければ、
練習すればいいだけですし、
今、それができていないことに、
ショックを受けて嫌いになることなんて、
100%、ありません。
「できなくて嫌になる」という人は、
やった事のないチャレンジをするときに、
「最初からこれくらいできるだろう」
という期待値が、高すぎるような気がします。
「これくらいできなくてどうするの!」と、
自分の期待値に満たないと責め立てる
教育ママのようです。
自分の中にガミガミ言う教育ママがいるなんて、
辛すぎます。
【その3】
「既にできる」を、すごいと思っていない
「できなくて嫌になる」という人は、
「既にできる」が、いい事だと思っていて、
「まだできない」が、
ダメな事だと思っているようです。
また、
「できる人」がすごくて、
「できない人」がダメな人だと思っている傾向が強いです。
私の場合は、
「既にできる」を、
いいとか、すごいとか思っていません。
例えば、私が、電子出版についてよく知っていて、
ランキングをたくさんとっています。
「既にできる」という状態です。
でも、ほんの1年半前は、
1冊も出したことがなかったし、
「まだできない」でした。
できるようになろうと思って、
必要なことを積み重ねた結果、
「できる」に変わった。それだけのことです。
「既にできる」も「まだできない」も、
単なる今の「状態」でしかありません。
状態が明確になっただけで、
特にそれを、悲しいとも、
恥ずかしいとも思いません。
以上のように、
分析の結果、
3つの思考の違いが明確になりました。
「できていない自分自身が嫌になります」
何気なく、
この言葉を口にしている人も多いかもしれません。
ひょっとしたら、
自分に厳しい人を
装っているのかもしれないし、
単に、それを伝える誰かに
甘えたいだけなのかもしれません。
でも、
ビジネスという市場で戦っていたら、
作りたくなくても敵はできるし、
必ず誰かに嫌われるんだから、
なにも、わざわざ自分で自分を嫌わなくても
いいんじゃないかなぁ…
と、強く、思います。
「できない自分を責める」傾向にある人は、
ぜひ、この3つの「責めない考え方」を、
参考にしていただければと思います。
それでは、
コップンカー
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