準備なんてするな!
サワディ・カー
高橋久美子です。
「仕事は段取り八分」
私は、意外に(笑)この言葉が好きです。
単純作業に取り掛かるときは、
どれだけ導線を短く、手数を少なくするかが勝負!とばかりに、
腕まくりして、配置と手順を決めるのが好きです。
資料づくりや封入れ作業など、
大量であればあるほど、効率化のしがいがあるぞーと、
うれしくなります。
1手順、数秒の効率化ができたことで、
全体で、いったいどれだけの時間が削減できたのか、
そんなことを考えるとうれしくなり、
完璧な手順プランができると、
ひとりで悦に入っています。
手順を効率化・最適化できると、
ミスを最小限に、しかも、美しく作業することができます。
我ながら、かなりの作業人マインドですな。(汗)
このように、
「効率的な手順づくり」が大好きな私ですが、
今日は、
「段取りをするな」という話をします。
なぜなら、「段取りが必要な仕事」は、
これからの時代は、激減していくからです。
段取りが必要な仕事とは、
つまりは「作業」であり、「マックジョブ」です。
これらはマニュアル化できる型にはまった作業です。
手順通りにやれば、誰でもできる仕事です。
当然ながら、真っ先に
AIに奪われてしまう仕事だということです。
これから生き残る仕事の場合には、
逆に「段取りのしすぎ」がネックになります。
例えば、起業です。
「これからは、マックジョブでは生き残れないぞ。
よし!僕も起業を目指そう!」
そんなふうに考える人が増えてきました。
私は、
「現代の日本に生まれた人間は、100%起業せよ」
という持論を持っているので、
みんなが起業を目指すのは大賛成です。
ところが・・・、
そう決意した人の95%の人が、
ずいぶん長いこと「起業準備」をしているのです。
重要な話をします。
「準備を完璧にしてからスタートしたい」
これこそが、
マックジョブの考え方なのです。
完成形が見えている作業においては、
手順を効率化し、準備を整えることで、
仕事を速く・正確に進めることが可能です。
しかし、
起業の場合は、逆です。
完成形が見えないことを始めるのです。
やってみないと、わからないことだらけです。
やってみて、起こったことに、
柔軟に対応していかなければなりません。
それなのに、
準備を固めるということは、
すなわち柔軟性を失うことになるのです。
そもそも、なぜ、起業をしたいのでしょうか。
先が見えることを、手順通りにやりたいのなら、
無理に起業なんて目指さずに、
ずっとお勤めをしているほうが合っています。
そうではなく、
新しい道にチャレンジしていきたいというのなら、
段取りに時間をかけているよりも、
まずは一歩、歩き始めることです。
エンジンとタイヤがついたら、
まずは走り出してみる。
雨が降ってきたら屋根をつければいいし、
途中で誰かを乗せたくなったら、
助手席をつければいいのです。
もしかしたら、
一生、雨が降らないかもしれないし、
一生、誰も乗ってこないかもしれません。
それなのに、
最初から屋根や助手席をつけるまで、
走り出さないなんて、
時間がもったいないです。
歩き出したあなたの前に、
最初に現れた壁が、
「想定と現実はまったく違う」
ということを、すぐに思い知らせてくれます。
想定も準備も、意味ないです。
だって、知らないことをやるのですから。
準備なんてもうやめて、
今すぐに、スタートしちゃいませんか。
高橋久美子
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